主人公ルシウス、古代ローマの入浴場(主に公衆浴場)の建築技師が、ひょんなことから古代ローマの風呂場と2009年の現代日本のお風呂場だけをタイムスリップして、現代日本のアイディアを古代ローマでパクリながらお風呂場を建築していくという壮大?な物語です。
テルマエとは「お風呂場」の意味し、ロマエは「ローマの」「古代ローマの」という意味らしいです。
主人公は非常に真面目な風呂専門の建築技師。真面目がゆえに風呂の設計に悩む、悩む。
悩みすぎて、お風呂に入っていると何故か現代の日本のお風呂場へタイムスリップしてしまうのです。
日本の昔ながらの銭湯、露天風呂、一般家庭の風呂場を見て大げさに感動。
「平たい顔の民族、ローマ人よりも階級が下の民族が何故に高等な技術を持っているのか

風呂上りのフルーツ牛乳にも感動。
入浴のマナーを書いた絵図も古代ローマにパクリの彫り物を作成して、正しい入浴の仕方を伝授したり。
湯船につかり心身ともにリラックスというのは、現代の西洋の水着を着て入るスパや温泉療養と、古代ローマのお風呂の入り方と日本のお風呂の入り方は異なるもののようです。
古代ローマと日本のお風呂の入り方やお風呂に対する意識(疲れをとり、リラックスする)のほうが共通点が多いようですね。
古代ローマ人ルシウスと「平たい顔の民族」の間に「お風呂」という共通の文化がタイムワープを可能にしたのでしょう。
今年のマンガでは非常に話題になり、ランキングやテレビで批評家の方達からも絶賛された「テルマエ・ロマエ」なので、すでに読んだかたも多いと思いますが、まだ読んでいない方はマンガ喫茶でも結構なのでぜひとも読んでいただきたい作品です。
確かに日本人のお風呂に入る姿勢は古代ローマ人に感動を与えるほどスゴイものなのかもしれません

作者はテレビのインタビューで、「海外に住んでいたので、とにかくお風呂に入りたかったという気持ちから生まれた作品です」と言っておられました。
その気持ち分かります。シャワーだけの寮生活を海外で過ごしたり、バスルームがあっても胸の辺りまでしかお湯がたまらない西洋のバスタブでは満足できない!という時があるものです。
西洋の観光客の方達には日本のお風呂・トイレのショールームをめぐるイベントをツアーに組み込んだら面白いかもしれませんね。
家は狭いけど、お風呂場で小さい画面でテレビを見れるというミスマッチな感覚が大好きです。
今後、暗殺者に命を狙われるルシウスが心配です。
本年もよろしくお願いいたします。
古代ローマ人は、こういう公衆浴場的なもの大好きだったけど、キリスト教が普及しだすと、衰退しちゃうんだよねぇ〜><;;;
イタリア半島とか、いい温泉がでる場所なのに、なんかもったいない><ノ